コラム担当の志賀と申します。
本日は、毎週日曜午後9時よりTBS系列で放送されている「御上先生」というTVドラマの1シーンを取り上げ、情報提供したいと思います。
とある私立の進学校が舞台なのですが、中学校の教科書に関わる「学習指導要領」がテーマの第3話での一幕にて、主人公御上先生が女子生徒に言った言葉は、組織に属している私たちに相当に響くセリフでした。
劇中では、逆恨みにも似た不服な気持ちを女子生徒が先生にぶつけるのですが、御上先生は優しく生徒の主体性を引き出そうとします。
「変えたくて問題提起したんじゃないの?じゃ、どうする?僕に謝ってほしかった?」
女子生徒は無言で自身に問います。
そして、御上先生は静かにこう言いました。
「考えて」
以下は、大学入試時に見られる生徒の傾向として、教育現場の先生が悩まれていることです。
・自分の意見を持ち、自信を持って伝えられない。
・他者や社会への貢献意欲が欠如している。
・将来の目的を具体的に描けない。
多くの受験生は、志望理由書で「大学パンフレットに書いてあること」をそのまま記載し、自分の考えを表現することが苦手とのこと。また、「こう言われたから、みんながそうしてるから」という受動的な理由も多く、未来の目的や自分がその進路を選ぶ必然性を明確にできていません。
そうです。御上先生の言葉を借りると、自分で考えられていないんです。
そして、これらの問題は組織に属している私たちにも当てはまるのではないでしょうか。
■思考力、自己効力感の不足
・自分の考えを深める機会が少なく、会議やプレゼンでは自信を持って発信できていない。
■受け身
・「上司に言われたから」「業務だから」と受け身なことが多く、仕事の本質的な価値や貢献を意識できていない。
■思考力、自己効力感の不足
→ 毎日主体的に考える機会を提供。思考のきっかけとなる「逆算」「目的意識」などを継続的に意識することで、思考の再現性が生まれ、自信を持って発信、行動できるようになる。
■受け身
→ 「他者視点」や「目的意識」を組織内で再現可能な共通言語として活用できる仕組みを提供。
日々の行動データが集まり、フィードバックを受けることで、貢献意識が高まり、仕事へのモチベーションが向上する。
■目的意識の欠如
→ 「主体的な思考データ」を蓄積し、個々の成長傾向を可視化。これにより、自己の強みやキャリアの方向性を把握しやすくなり、未来のビジョンを具体化するサポートが可能。