導入事例

教育関係者様向け

ENAGEED VOICE 06_多摩大学目黒高等学校

2019.08.20

多摩大学目黒中高_hp

 

 

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 JR目黒駅から徒歩12分。駅から目黒通り沿いに続く商店街を抜け、オフィスとマンションが混在するエリアに多摩大学目黒中学・高等学校はあります。今回はエナジード導入2年目、高等学校新教育研究部の井上忍武先生にお話を伺いました。

 

【画像】井上先生IMG_0133新しい指導書『これならばいまの問題を解決できる』

——最初にエナジードを導入された経緯について教えてください。

「数年前にエナジードが世に出てすぐに紹介を受けました。初見で『面白い、この教材を通じて生徒たちに伝えられることはたくさんある』と思いました。『これからの社会に必要とされる力を身につける』というコンセプトにも惹かれましたが、その当時本校は学校として次世代教育を模索している真っ最中だったため、具体的な『目指す人物像』『これからの社会に必要とされる力』が定義できておらず、実施するには時期が早いと感じました。再検討に至ったのは、2年前に教育関係の展示会でエナジードのテキストブックを改めて見たからです。前述の模索の結果、校内に新たな課題が生じていました。進学実績が順調に伸びているのですが、さまざまなバックグラウンドを持つ若手教員とベテランの教員が共通のビジョンを持っていなかったのです。これを解決しなくてはと思っていたところ、そのイベントでテキストブックと

一緒に展示されていた新しい指導書を見て、『これならばいま本校が持つ課題を解決できるのでは』と思いました」

 

中高校生に身につくようにプログラム・手法が具体的になっている

——エナジードのどういう点が課題を解決できるとお考えになったのでしょうか。

「エナジード教材のビジュアルは尖っていますが、内容は時代に左右されない、普遍的なものだと思います。エナジードの革新的なところは、その普遍的なことを伝える手法です。プログラムが具体的で、繰り返すことで中高生が社会に出て必要とされる力を身につけられます。私はベテランと若手の真ん中、中堅世代として後進育成を考える立場ですが、エナジードを実施することにより、ベテラン教員はいままでの経験で知っていてもなかなか伝わらなかったことについて、教えるのではなく生徒に気づきを促すことができて、若手は普遍的で大切なビジョンやマインドそのものを授業や指導書から学ぶことができると思ったのです」

 

『意見を出すこと、言える雰囲気を作ること、話しやすい雰囲気は作るもの』

——現在どういった形で授業を実施されていますか。

「昨年の1年生はエナジードをLHRや考査後の課題学習日などの時間で実施していたのですが、19年度の新入生より新設された週1回の『探究の時間』に行うことになり、授業時間がしっかり確保できるようになりました。初回授業は新入生宿泊研修のときに学年全体で実施しました。意見を出すこと、出せる雰囲気を作ること、話しやすい雰囲気は作るもの。エナジードの『3つのルール』を守ることが大切だということを理解できるよう、教員のオリジナル寸劇なども行いました。附属の中学から進学してきた生徒たちが350名中100名いるのですが、グループワークや発表など発信することを中学時代からかなりこなしてきています。その生徒たちが中心になり、導入はスムーズでしたね」

 

『レベル4になれる場所を探したらいい』

——エナジードを実施してよかったことはなんですか。

「本校には生徒各自が学習記録をHRまでにiPadで入力し、毎日担任とやりとりするシステムがあります。『今日〇〇で発言できなかった自分はレベル2か』とメッセージを書いた生徒がいました。ではどういう状況だったら自分がレベル4になれるのか、逆にレベル1で誰かを支える側に回るのはどこか。自分の持ち場や居場所の中でレベル4になれる場所を探したらいいと答えました。こういうことを生徒と考える時間ができてよかったです」

 

『いままでの職業・進路指導では現在ある職業しか例示できません』

——社会での居場所探し・居場所づくりの方法はキャリア教育にもつながりますね。

「従来のキャリア教育・進路指導は現在ある職業を例示、あるいは各自の適性に従って紹介するというものが多いですよね。ところがAI時代の到来で現在ある職業の多くが消失し、次の世代はこれから生まれる職業に就く可能性が高いということは、すでにみなさんご存知のことと思います。もちろん私も折りに触れ生徒にそのように

伝えています。矛盾していますよね。エナジードが提案する、仕事を自分で作ること、社会の中でやりたいことを明確にしたり、アイディアを出したり実現したりすることを具体的に学ぶプログラムをキャリア教育として行うほうが、これからの時代に合っていると思います」

 

『SDGs17項目の観点をエナジードでの学びを深めることに使いたい』

——今後エナジードでやりたいことを教えてください。

「エナジードを学んで得た気づく力、社会問題を解決するための力を、多様性や包摂性、貧困、ジェンダーなどのSDGs17項目の観点も加えることでより深めていきたいです。世の中のいろいろなことが複雑化していく中で、あらゆる分野にさまざまなスペシャリティが求められ、同時にタスクも複雑化しています。世界に出て多くのスペシャリストの意見をまとめ、タスクの要不要を判断するゼネラリスト的視点を持つには、世界共通の教養と指標を学ぶことが必要です。SDGsはひとつの世界の共通指標になるでしょう。これまでの世の中は環境保全や社会問題について学んでも具体的な就職には結びつかない、理想と現実は別、理想の教育は生徒の将来の収入にならないのが常識でした。しかしエナジードは理想にこそビジネスチャンスが眠っている、社会の問題点に気づくこと、行動すること、賛同する仲間をつくることで世の中が変えられる、問題が解決できると教えてくれます。教員側も理想をまっすぐ生徒に伝えていい。人を褒め、多様性のある意見を認めて、生徒の発信したいという想い、表現欲を同時に養っていきたいです」

——表現欲、いい言葉を伺いました。

「小学生くらいまではたくさん手が挙がる、表現欲を思い切り出せますよね。中学生から高校生になるとそうではなくなる、でも好きなことを書かせると紙からはみ出るくらいたくさん出るんですよ。意見がなくなったわけじゃないんです。必要なのは、発信することを認め合うことだと思います」

——本日はありがとうございました。

 

 

 

多摩大学目黒高等学校

設立    1937(昭和12)年

所在地    東京都目黒区下目黒4−10−24

URL    http://www.tmh.ac.jp

※データは2019年6月のものです

 

 

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