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【研修会実施レポート】「学力向上」と「学びに向かう力」をどうつなぐか――奈良市立都南中学校で教職員研修を実施

作成者: 舟山|Aug 7, 2026, 9:03:20 AM

 

2026年7月10日、株式会社エナジードは、奈良市立都南中学校の教職員を対象に、「次期学習指導要領を見据えた学びのデザイン」をテーマとした教職員研修を実施しました。講師には、合同会社未来教育デザイン代表の平井聡一郎氏を迎え、基礎学力の向上につながる授業デザインや、総合的な学習の時間・キャリア教育の役割について、講義とワークを通じて考えました。

 

講義と個人ワーク、グループ対話を通じて先生方が向き合ったのは、

 「自分の授業は、単なる『作業』になっていないだろうか」

という問いでした。

知識を伝えるだけでなく、生徒自身が学ぶ意味を捉え、考え、判断し、自分の言葉で表現する授業をどうつくるか。学校全体で日々の実践を見つめ直し、次の授業へ向けた一歩を考える研修となりました。

 

学力向上とキャリア教育を、別々のものにしない

奈良市立都南中学校では、キャリア教育を学校全体で推進するため、ENAGEEDのデジタル教材「CORE」と自己評価ツール「GLIDE」を活用しています。

導入の目的は、子どもたちが将来や夢をより広い視野で描き、困難に直面した際にも、自ら考え、判断し、解決に向けて行動するための土台を育むことです。

 

一方、学校全体で取り組みを進めるなかで、総合的な学習の時間やキャリア教育、ENAGEEDの授業に対する捉え方や、授業の組み立て方を、教職員間でより深く共有する必要性も見えてきました。

また、学力向上が学校全体の重要なテーマとなるなか、キャリア教育や総合的な学習の時間を、教科学習とは別の活動として扱うのではなく、すべての学びを支える「学びに向かう力」の育成として捉え直すことも、本研修の目的でした。

若手教員を含む教職員の授業づくりや生徒指導の引き出しを増やし、外部の視点に触れることで、自身の教育実践を見つめ直す。子どもたちへの還元を第一に、教える側の成長を促す研修として企画されました。

 

 

授業を「脱・作業化」する

研修会では、これからの社会や教育の変化を踏まえ、生徒に求められる力と、それを育む授業のあり方について考えました。特に先生方の内省が深まったのが、研修の中盤に行われた、ここまでの内容を受けて感じたことを言葉にするワークです。

生徒が決められた手順をこなし、正解にたどり着くことだけが中心になっていないか。

自ら疑問を持ち、考え、試行錯誤する時間をつくれているか。

 

先生方は、自身の授業を「作業」という視点から捉え直しました。

研修後の振り返りからも、

「教師がすぐに答えを出すのではなく、生徒自身が考えて答えを導くことが大切」

 「作業の時間を減らし、深く学ぶ時間をつくりたい」

といった意識の変化が読み取れました。

 

 

自校の課題を、自分の授業へ引き寄せる

研修の中で特に活発な対話が生まれたのは、自校の教育課題について考えるワークでした。

先生方は、学力、生徒の学習意欲、授業づくり、教職員間の連携など、それぞれの立場から感じている課題をアウトプットしました。投稿のスピードには、日ごろの問題意識の強さがにじんでいました。

課題を誰かの問題として捉えるのではなく、

  • 自分の授業では何を変えられるか
  • 生徒が学ぶ意味を実感できる授業になっているか
  • 学校全体で、どのような生徒を育てたいのか

という問いへ引き寄せながら、対話を深めていきました。

研修中のワークを通して、先生方自身も一人の学習者として、限られた時間で考え、言葉にする難しさを体験しました。その経験から、「授業中の生徒も、同じようなもどかしさを感じているのではないか」という、生徒の立場に立った気づきも生まれています。

 

 

「子どもたちに大胆に任せてみる」

研修後の振り返りアンケートには、こんな言葉がありました。

“子どもたちに大胆に任せてみる。”

これは、指導を手放すということではありません。

生徒が自ら考え、選び、行動する機会を意図的につくり、その過程を支える立場へと、教員の役割を捉え直す言葉です。

振り返りでは、教員が一方的に情報を伝えるのではなく、生徒が考えるための「余白」を確保することや、すぐに答えを示さずに待つことの重要性も挙げられました。

また、「まずは分かると思える経験をつくる」「小さな成功体験を積み重ねる」といった、生徒の自己効力感を育む視点も共有されました。

学力向上と、主体性や学びに向かう力の育成は、どちらか一方を選ぶものではありません。

生徒が学ぶ目的を理解し、「自分にもできる」と感じながら学びに向かうことが、基礎的な知識・技能を身につけ、その先の深い学びへ進むための土台になります。

 

 

研修で得た学びを、明日からの授業へ

研修後に「明日からやってみたいこと」を尋ねたところ、先生方からは、具体的なアクションが数多く挙げられました。

  • 生徒が考える時間と、教員が待つ時間をつくる
  • 生徒が自分事として捉えられる課題を設定する
  • 授業のゴールや学ぶ目的を生徒と共有する
  • 毎時間の振り返りや、思考を言語化する機会を設ける
  • 生成AIやICTを、生徒の表現や深い学びに活用する

 

テクノロジーを単なる効率化ではなく、生徒の表現や学びを豊かにするために使う具体的なアイデアも生まれた一方で、基礎的な知識・技能の定着と深い学びをどのように両立するか、授業準備の時間をどう確保するかなど、実践に向けた課題も率直に共有されました。

 

今回の研修では、先生方自身も一人の学習者としてワークに取り組みました。限られた時間で考え、言葉にする難しさを体感したことで、「授業中、生徒も同じもどかしさを感じているのではないか」という気づきも生まれたといいます。

 

自分の授業を見つめ直す。生徒の立場から学びを捉え直す。そして、明日から変えられる一歩を考える。教える側の学びは、めぐって子どもたちの学びへと還っていきます。

 

エナジードは、教材の提供にとどまらず、先生方との対話や実践の共有を通じて、学校全体の授業づくりに伴走してまいります。生徒一人ひとりが自ら考え、動き、自分の可能性を広げていく——その教育を、これからも現場とともに支えていきます。



研修概要

研修テーマ

次期学習指導要領を見据えた学びのデザイン

実施日

2026年7月10日(金)15:00〜17:00

会場

奈良市立都南中学校(全校生徒 約360名)

対象

奈良市立都南中学校 教職員

講師

合同会社未来教育デザイン代表 平井聡一郎氏

企画・実施

株式会社エナジード

 

講師情報
平井聡一郎先生(合同会社未来教育デザイン)

 

 

 

■ 本リリースに関するお問い合わせ
株式会社エナジード 広報担当(press@enageed.jp)

https://www.enageed.jp/