「時代の変化を読み解く」令和に求められる人材・組織とは

企業様向け

来たるテレワーク停滞期!乗り越えるために大切なこととは

2020.05.24

停滞画像

 

今回のコロナの影響を受けて、多くの企業がテレワークを導入されました。

 

テレワーク導入時は、
・他人に邪魔されることなく作業に集中できる
・出勤時間を効果的に活かせて、ストレス低減に繋がる

・Zoomやチャットなどのコミュニケーションツールで問題なく会話できる

と生産性が上がった声を多数聞きました。

 

しかし、テレワーク導入から2〜3ヶ月経った今、違和感・不具合が表出してきたと言われています。これはテレワークが「導入期」→「停滞期」に移行したためです。この不具合を見過ごすと組織の生産性、エンゲージメントの低下に繋がります。


テレワークの停滞期を乗り越え、組織の生産性をあげるために大切なことをお話いたします。

 

 

■テレワークの段階(フェーズ)

 

テレワークには4つのフェーズが存在します。


第1段階:「導入期」

オフィスワークからテレワークへ移行するために様々な準備をし、慣れない環境で仕事を進めた方も多いのではないでしょうか。やってみると意外に便利。「集中できる!」「通勤時間を効果的に使える!」といったテレワークの効果を感じます。

 

第2段階:「停滞期」

数ヶ月テレワークをしていくと、違和感・不具合がでてきます。「いつ、どこで決まったのだろう?」といった背景が不明な決定や仕事が生まれたり、「どうしたら仕事が進むのだろう?」とチームで仕事を進めるネックがでてきます。不具合が生まれていながら解決できないモヤモヤが積み重なって行く時期です。

 

第3段階:「適応期」

停滞期で生まれた不具合を解消する段階です。ここで解消できない場合、テレワークが活用できず、事業の成長が止まってしまいます。最悪の場合、従来のオフィスワークでしか事業継続の選択肢がとれなくなります。

 

第4段階:「活用期」

停滞期に発生した不具合に適応した企業とそうでない企業で大きな差が生まれる段階です。生産性・エンゲージメントともに数倍の開きになります。またオフィスワークとテレワークという複数の選択肢を企業として持つことができ、柔軟な事業運営が可能です。

 

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■停滞の原因はどこにある?

テレワークへの移行に伴い、私たちは働き方の「何を変えて、何は変えていない」のでしょうか。

 

変えたもの(ハード) → ITツールの導入、勤怠管理、捺印フロー

変えていないもの(ソフト) → 意思決定、コミュニケーションフロー、業務プロセス 

 

多くの企業がテレワーク導入のために、まずハード部分を対応しました。一方で、ソフトについては後回しになり、そのまま変えずにテレワークを続けてしまっていないでしょうか?テレワークはこれまで集まって一緒に働くオフィスワークとは違います。テレワークの特徴を踏まずに働き方を変えられていないことが停滞の原因です。

■テレワークの特徴

では、テレワークの特徴とは何でしょうか。前提条件としてテレワークは「物理的空間」を共有しません。これにより3つの特徴が生まれます。

 

①非同期

それぞれがパーソナルなスペースで仕事を行うため、会社の雰囲気・同僚の状態をリアルタイムに感じたり、雑談や声がけを行うことができません。そのために、細かいトーンやニュアンスの調整を行うことができません。

 

②情報量

メラビアンの法則で言われていますが、情報量は「視覚 ≫ 聴覚 > 言語」で、視覚情報が圧倒的に多いです。テレワークでビデオ会議の活用も進んでいますが、カメラを通した視覚情報は見える範囲(視野、視界)に制限がありますのでリアルでの視覚情報と差がでます。

 

③自律

オフィスでは上司、同僚、後輩からたくさん刺激を受けています。他者の頑張りや振る舞いからエネルギーをもらった経験もあるのではないでしょうか。テレワークでは刺激を受ける機会の絶対数が減ります。そのためセルフモチベートできる自律性が最重要です。

 

では、テレワークの特徴を抑え、働き方をアップデートしていくためにはどうしたら良いのか?をお話したいと思います。

 

■アップデートのためのKey

テレワークの特徴を抑え、働き方をアップデートしていくKeyが「能動性」と「組織信頼」です。

この2つのKeyの有無で働き方は大きく異なります。例えば、能動性と組織信頼がないと業務プロセスは待ちの傾向が強くなります。「ここまでやってくれるだろう」、「明日にアウトプットをもらうつもり」といった形で揺り戻すアクションが繰り返されます。しかし、能動性がある組織では「ここまで私がやって、Aさんに引き渡そう」といった次の行動を見据えてプロセスを短縮するアクションが生まれます。この違いで生産性が数倍変わります。結果として組織のエンゲージメントも強くなります。

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コロナは1時期と比べるとピークを超えたかもしれません。しかし第2波、第3波も予測される中、これまでの働き方にテレワークを取り込む変化対応は必須の要件です。その際に停滞期を抜けて、高い生産性を実現する組織づくりを支援できることが私たちエナジードの願いです。

 

Keyである「能動性」と「組織信頼」を生み出すためにグループで対話しながらアウトプットする、また「学びと実践」を繰り返すことで再現性と定着化を支援できるのがエナジードの研修プログラムとWebツール(GEAR)です。


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