「時代の変化を読み解く」令和に求められる人材・組織とは

企業様向け

なぜ、伝わらないのか?顕在化するジェネレーションギャップ

2020.07.07

ジェネレーションギャップ

古くて新しい課題、「ジェネレーションギャップ」。

 

伝えているはずなのに、なぜ伝わらないのだろう?

そう思い、悶々とした感情をお持ちになった経験があるのではないでしょうか。

 

人生100年時代に向けて今後、働く年齢が伸びて行くことが予想されます。

国もこれに合わせて高齢者の希望次第で70歳まで働くことができる制度を2021年4月から企業の努力義務にすることを決定しました。

職場で共に働く仲間の年齢の幅は、今以上に多様化する未来が待っています。

 

今回は、ジェネレーションギャップの本質的な課題を捉え、乗り越える時に大切なポイントをお話いたします。

 

■ジェネレーションギャップの変化

 

     [図1]日経平均株価推移と社会変化

価値観の変化

ジェネレーションギャップは、それぞれにとっての「当たり前」が異なることが原因で生まれます。その「当たり前」は経験に応じて形作られ、経験は経済環境、社会情勢で変化します。

 

 

戦後から高度経済成長期、バブル後の失われた時代、リーマンショックという経済環境の変化に加えて、インターネットの普及、スマートフォン、動画、SNSが登場して当たり前の生活スタイル、コミュニケーションが変わってきています。

 

 

また、今後AI、5Gが生活に浸透していくとこれまでとはまた違う当たり前の生活スタイルが生まれていく事が予想されます。

 

 

 

 

また新人の価値観もこの10年という単位でも大きく変化しています。

リクルートマネジメントソリューションズ 2019年新入社員意識調査によると、

「どのような職場で働きたいですか?」という質問に対して「お互いに個性を尊重する(+16.4pt)」、「お互いに助け合う(+12.4pt)」が大きく伸びている一方で「活気がある(-11.2pt)」、「お互いに鍛え合う(-8.9pt)」という項目は下がっています。

新入社員がそれぞれの個性を大事にしながらチームワークを重視する一方で、切磋琢磨、競争しあう環境は重視しない傾向が見受けられます。

 

                            [図2]新入社員の意識調査 

意識の変化

 

■本質的な課題:ギャップは合理的に生まれる

では、時代によって当たり前が違う中でギャップはどのように生まれるのでしょうか?

 

例えば「サービスを存続させ、価値を上げる」という目的に対して、先輩と後輩の当たり前はどう違うのでしょうか。

 

・先輩は、若手は試行錯誤の中から1人前に成長し、リーダーシップを発揮していくべき

・後輩は、若手は丁寧に教えてもらう事で、早く確実に組織に貢献していくべき

 

という当たり前を持っています。この当たり前はどちらも「合理的」です。

ここがギャップの本質です。ギャップが合理的に生まれているからこそ解決が難しいのです。

 

「合理的」であることが厄介な構造は以下です。

 

「合理的」であるとロジックがたつため、本人は正しいと感じる。

そうなると「どう考えても正しいのに、何でわかってくれないのだろうか...?」という気持ちが強まる。

但し、合理的であるのは本人の視界からでの限定的な合理性であり、相手の視界から見た合理性は見えていない。

そして、ロジックで正しいと考えているので、自分の視界からは抜け出せない。

 

お互いがこの状態ですと、ギャップは一生埋まらない構造になります。

 

■わかりあうためのストーリー

では、このギャップを埋めていくためにはどうしたら良いのでしょうか。

このギャップ問題は価値観と合理性を含んでいるため複雑な問題です。

そのため、これさえやれば解決できますという都合の良い答えはありません。

 

ただ、ギャップを埋めていく解決の方向性はいくつか存在します。

 

その1つとしてキーワードをあげると「ストーリー」です。

「ストーリー」という言葉は最近、マーケティングなどでよく聞く言葉でありますが、他者を理解する上で重要なポイントです。

同じものを見ても、同じ言葉を聞いても、その背景にある「ストーリー」を知っているかどうかで相手への関心が変わります。

 

この関心が相手の合理性を受け入れるきっかけとなります。

 

自分自信にも合理性をある一方で、相手にも合理性がある。これがギャップを埋める1歩目となります。

 

Keyであるストーリーを知り、能動的に働きかけたり、組織信頼を醸成する組織づくりをを支援できるのがエナジードの研修プログラムとWebツール(GEAR)です。

 

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