教育関係者様向け

なぜ必要? 探究学習の効果測定 〜1年の学びの成果を可視化する〜

2020.01.22

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そもそも探究とは? 

文部科学省が公示した学習指導要領改正により「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」に変更されました。新しい学習指導の在り方として注目され、教育の現場では、これまで以上に生徒が主体的に課題を設定し、情報収集や分析することが求められています。ですが、そもそも「探究」という言葉には、どのような意味があるのでしょうか。

一般的な探究の定義とは「ある物事の真の姿・在り方を探り、見極めること」。つまり物事の意味や本質を見極める、追求する際に使われる言葉です。

学校現場における「探究」は、他者に与えられる「やらされる」勉強ではなく、自分が「やりたいこと」のために行う自発的な学習。2022年から本施行となる新学習指導要領の大きなテーマでもある「探究」の本質を、教える側が理解した上で生徒たちを導くことが大きな課題となっています。

 

 

探究学習における学校課題

まだまだ手探り状態の学校も多い探究学習。「先生のスキル」「効果測定」という2つの困りごとに対する情報不足に悩まされている学校も少なくありません。ここでは困りごとのポイントを解説するとともに、ENAGEEDを活用した学校事例をご紹介します。

 

【先生の主体性が求められる探究授業】

探究学習を効果的に進めるためには、教える側である先生のスキルアップが必須です。生徒自ら課題を発見し、自ら探究することで自分の人生を切り開く力を育てるためには、どのような探究学習を指導していくべきか? 先生個人の現在スキルに頼るのではなく、いままでの価値観や経験とは異なる視点で「スキル」を高めるのもひとつの方法。主体性のある授業展開を目指すために学校側から先生に「学びの環境」を提供することにも目を向けなければなりません。

 

【授業クオリティを高めるには】

授業の質を上げるために何ができるか。探究学習で実際に効果実績を上げたENAGEEDの活用事例を2つ紹介します。

 

thum_school07■シャッフル授業 

日本大学豊山女子中等学校・高等学校で実践されている授業が「クラスシャッフル」。他クラスの生徒たちと定期的に話し合う機会を積極的に与えるENAGEEDのノウハウにより、毎回知らない相手と即興でグループを組み、議論を継続的に行うことで、どんな相手とも自信を持って話すコミュニケーションスキルの上昇に繋がります。

 

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thum_otani■ペア・モブ ティーチング

2人組みで行う「ペアティーチング」、3人以上の複数人で行う「モブティーチング」は、生徒ひとりひとりへ働きかける機会を増やし、先生同士もお互いの生徒への接し方を学習できる手法です。この方法を取り入れている大谷高等学校では、多様性を尊重し、あらゆる人々と建設的に議論ができる視座を、生徒だけでなく先生も実感しているそうです。

 

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【先生ひとりで抱えるものではない】 

従来の教育から次世代型の教育方針へ移り変わる過渡期といわれている昨今。新しい教育の導入に情報の理解が追いつかず、対策や対応に困っているという現場の声も多く、さらなる先生方への情報提供が求められています。「褒める」スキルひとつにしても、生徒とより良い人間関係を築くには、そして個々の能力を伸ばすためには経験と学習が必要です。日頃からやっているといないとでは大きな違いが生まれます。ENAGEEDでは生徒だけでなく、リアルな教育現場を支える先生にも着目し、生徒たちが得る次世代型スキルを先生にも実践を通して身に付けていただき、授業展開の幅を広げることを目指しています。

成果が見えにくいとされる「探究学習」ですが、よりよい授業を目指すなら、何らかの形で生徒の変化を可視化する方法が必要です。

では、なぜ「見える化」が必要なのでしょうか。効果が見えるということは、先生も生徒も次に必要なアクションが見えるということです。「生きて働く知識・技能の習得」「未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力の育成」「学びに向かう力、人間性の涵養」学んだことに対する改善ポイントを見出し、先生と生徒の“やる気を引き出してくれるのが効果測定の役割です。ENAGEEDでは実践してきた学習結果をさまざまな効果測定によりパフォーマンスやポートフォリオの評価を行います。

文献引用:http://www.fukui-c.ed.jp/~fec/siraberu/siraberu/kiyou/h29kiyou/12shinkyoikukadai.pdf

 

 

ENAGEEDが提案する「先生」の次世代型スキル 

エナジードで展開する教員用指導書は「この教材を使う」「この教材でやらされる」ではなく、「この教材を通じて何をしたいか」を考え抜くためのツールです。先生方が授業を通じて生徒と一緒に次世代型スキルを養うことができます。ENAGEEDを使うことで具体的にどのようなメリットがあるのか要点をまとめてみました。

 

【授業効率を上げる指導書】

生徒に伝える内容や予想される生徒からの反応など、先生が授業をカスタマイズする上で必要な情報を掲載した指導書を提供します。

 

【他校との比較・シェアができる】

他校の授業風景や、先生に気を付けていただきたいポイントを動画で学ぶことが可能できます。

 

【教育効果の可視化をする評価キット】

授業を実施した結果、生徒がどう変化したかを確認する事前・事後アンケートを紙またはWebで実施できます。自己評価シートによる生徒の変化をまとめ、必要であれば保護者に共有することも可能です。

 

 

次世代の授業として注目される「探究学習」。一方向的な講義形式の教育から、生徒たちが主体的・能動的に学ぶ教育へと移り変わるときに求められるのは、学校現場を支え、生徒たちに教える「先生」のスキルです。学校側の体制を整えることで生徒たちが自由に学べる、そんな教育の場を考えてみてはいかがでしょうか。

 

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