ENAGEEDコラム

教育関係者様向け

「反転授業」のメリットと課題から実現へ

2020.05.31

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これまでの学習とは?

 

「授業」→「復習・演習」

 

 

これからの学習とは?

 

「予習」→「授業・演習」

 

 授業で知識をインプットし、授業後に宿題を通してアウトプットをする学習スタイルがこれまでの一般的な教育でした。この記事を読んでいただいている皆さんが生徒として学んでいた頃もこの形が多かったのではないでしょうか。

 

 様々な事情からオンラインを通じた授業やビデオ学習の機会が増えているかと思います。このような自主学習で知識のインプットを済ませてから演習を中心とした授業を通してアウトプットする機会を作るやり方が「反転授業」と呼ばれています。

 

 順序を入れ替えるだけで、予習復習といった自主学習と授業のそれぞれが果たす役割は大きく変わります。日本を代表する最高学府の一つ、東京大学をはじめとするいくつかの大学が試行を始めています。

 

 この「反転授業」「反転学習」と呼ばれる取り組みについてお話しします。

 

 「授業」→「復習・演習」ではなく、「予習」→「授業・演習」へ。

 まず最初に、順序を入れ替えた反転授業にはどのような効果が期待できるかについてです。

 

 

 

【反転授業のメリット】

 

「生徒が意欲的に取り組むようになる」

 反転授業は自宅で事前に予習し、授業で演習や復習する学習方法です。授業開始時にはすでに生徒は自分自身の意見や解答を持っている状態で、共有できる準備が整っているという特徴があります。

 

 そのため、先生方や他の生徒と教えあったり、意見を交わしたりしながら発展問題に取り組むことで、生徒が積極的に学習する意欲を向上させることができます。「できた!」「解けた!」という瞬間を仲間や先生方と共有することで会話やコミュニケーションが生まれ、学ぶことが楽しいと感じるチャンスが増えると考えられます。

 

 

「教員が生徒の理解度を把握できる」

 生徒との接点が一番多くなるであろう授業の中で演習時間を取ることによって、理解度を見ることのできる機会の増加が見込めます。理解度を確認できる機会の増加により、生徒ごとに異なる定着度と理解度の把握がしやすくなります。演習のタイミングで先生方とのコミュニケーションが生まれるため、読解に必要な質問や疑問点をその場で解決できる点もメリットです。

 

 

「授業で問題解決能力を育てることができる」

 予習の形で事前にインプットを済ませているため、演習やプレゼンテーション、グループワークなどが授業のメインテーマになることが反転授業の特徴です。そのため、周囲の生徒との会話が必然的に増えます。コミュニケーション能力や表現力、話す力や聞く力とともに、問題解決能力が身につくようになります。現代、これからの未来に必要とされる「生きる力」とも言えるでしょう。

 

 

「学習効率が上がる」

 これまでのように授業でインプットしようとすると、チャンスは一回のみとなっているのが現状です。ですが、ビデオ授業やオンラインに切り替えてみると、理解するまでインプットを繰り返すことができることになります。つまり、学習自体や教科毎について得意な生徒と苦手な生徒に合わせた状況を設定することが可能になり、能力に合わせた難しい課題や発展問題に挑戦させることもできます。

 

 

 

 生徒個々の能力に応じた対応を可能にすることや、達成感と意欲を刺激する点がメリットといえるでしょう。続いて、反転授業を試みた際に想定される課題を「教わる側」と「教える側」に分けて考えてみます。

 

 

 

【反転授業の課題】

 

「教わる側の課題」…動機ときっかけづくりが難しい

 

・IT環境の個人差

 教材や課題、授業動画を見るための端末や、インターネット回線といったIT環境を事前に整備しておく必要があります。

 

・予習をする時間をなかなか作れない

 これまでに予習の習慣がないことが多いため、どういったタイミングで予習時間を捻出するべきなのか、どれぐらいの時間が必要なのか、分からない場合があると思います。予習をする時間が確保できないと十分に知識を習得できず、反転授業による見えやすい効果が出づらくなってしまいます。

 

・予習なのでやる気が出ない

 反転授業の大前提として、教わる側は各自がビデオや教材等で事前に知識を習得する必要があります。ですが、生徒の中には教える側が近くにいないことにより、「予習をサボってもそんなに困らないだろう」といった考えが生まれ、予習をしないまま授業に参加する場面も考えられます。授業で扱う問題が解けないので、勉強することから遠ざかってしまう生徒が出てくる恐れがあります。

 

 

 

「教える側の課題」…学ぶことの意義、動機付けに工夫が必要

 

・意義、動機付けによる意欲向上が必要

 先述の教わる側の課題にもあるように、反転授業においては自主性によって大きく結果が左右される傾向にあります。これまでのような「授業」→「復習」の流れでも同様ですが、生徒の「意欲」「動機付け」を教える側がサポートできるかどうかにかかっています。

 これは、今回のテーマである、反転授業だけでなく今後訪れるであろう学習進度遅れの問題にも応用できる部分です。

 

・保護者のサポートが必要

 反転授業によるメリットを理解していただき、環境づくりや生徒が自ら進んで学習する姿勢を支援する存在として、一番身近な保護者の協力がより良い成果を生むためには必要です。

 

・教材が用意できない

 教える側は、生徒が事前に知識を習得するための講義動画やマニュアルといった資料、教材を用意する必要が出てきます。しかし、実際は他の業務で忙しく、教材を新たに作成したり、整備し直す時間がない場合が多々あります。

 

 

 「教わる側」「教える側」双方に共通するテーマとして、学習意欲と動機付けが挙げられます。しかし、ゲームや動画コンテンツなどのエンターテインメントやスマートフォンなどの情報伝達手段が発達し、子供たちに与えられた選択肢はこれまでとは比べ物にならないくらいに豊かになっていると考えられます。そのなかで、子供たちが「学ばされる」のではなく「学ぶこと」を選ぶ理由を作ってあげることが必要だとエナジードは考えます。

 

 では、「反転授業」を実現するためには、どうすることが効果的なのか? その点についてお話しします。

 

 

 

【反転授業の課題に向き合い、効果的な授業を実現させるには?】

 

 「授業」→「復習・演習」ではなく、「予習」→「授業・演習」へ。

 反転授業とは、これまでの授業で行っていた知識のインプットを予習という各自の事前学習に移行させる形です。そして、授業では演習やプレゼンテーションを通した知識のアウトプットを行うという順序を入れ替えた形態です。

 

 生徒の学習意欲により結果が大きく左右される傾向がありますが、従来のやり方に比べて学習効果が高く、より知識の定着と実戦に重点を置いた方法とされています。演習やプレゼンテーションといった問題解決の場面を授業で扱うことにより、「表現力」「話す・聞く・コミュニケーション能力」といった力や新入試に求められる能力を習得する機会が増えます。これは、現在そしてさらなる困難が待ち受けるであろう未来を生き抜く力となるはずです。

 

 

「実現させるためのポイント」

 

・子供たちの「学習意欲」を支援する

 今やっていることは、「将来役に立つのだろうか?」「 勉強って何のためにするのか?」多くの生徒が抱く疑問に対して、「やらなければいけない」を「やってみてもいいかな」へ変えるきっかけを作る回答が必要だと考えます。

 

 例を挙げますと、勉強することは問題が解けるようになることだけではなく、「考える力」や「表現する力」を身につけることが一番の目的であること、これらはAIやテクノロジーで補うことが難しいという点です。考える力や、表現する力が自分自身にもあるのだと感じた瞬間から未来の可能性は無限大であること、正解のわからない問いに対して考えることに意味が生まれて、学習自体が楽しいものに感じられるようになっていきます。

 

 

・「学ぶことを選ぶ理由」を子供たちに与えること

 先述いたしましたが、「ゲーム」「動画」「SNS」「スマートフォン」といったエンターテインメントと情報伝達手段が発達し続けていることにより、子供たちに与えられた選択肢は非常に多く、それぞれが依存性の高いものになっています。これらに対して、学習面で対抗しうる興味や原動力となる要素は、達成感と成長を実感することだと考えます。

 

 デジタルネイティブ世代の子供たちに対しては、見た目や音楽・動画といった点で取り組みやすさを演出する方法も有効です。ですが、その後に本当の原動力となることは、「できないができるに変わる瞬間」「次へのステップが自然に用意されている」「その瞬間を共有、発信、承認してもらえる」といったことなのではないでしょうか。これらを演習やプレゼンテーション等の時間で設定していくことで、自主学習のきっかけ作りとモチベーション維持が可能になっていきます。

 

 

 更に効果的な「学習意欲」と「選ぶ理由」を与えるには?

 

 “できないが、できるかもしれないに変わる瞬間” を教材そして、先生方を通じて子供たちに与えることが私達エナジードの最大の願いです。近未来的で視覚的に楽しいグラフィックと思わず興味を持つサポート動画でデジタルに慣れ親しんだ子供たちの関心を惹きつけながら、「勉強や受験と仕事や未来を紐づける力」を身につけることができる教材、反転授業に強い教材がエナジードです。

 

 エナジードの最も大きな特徴の一つは「将来の仕事や社会との関わり方」を生徒自身に強くイメージさせることです。それにより、今の学習が未来につながっていることを理解しながら日々の学習に取り組むようになっていくため、能動的な自主学習を促進し、学習効率の向上と学習進度問題の解決へ結びつけていきます。

 

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