教育関係者様向け プレスリリース

【開催事後レポート】探究必修化から3年、なぜ彼らは「主体的」なのか?「ENAGEED SUMMIT」受賞者決定

2025.12.17

株式会社エナジード(本社:東京都新宿区、代表取締役:氏家光謙)は、住友生命保険相互会社と共催で、中高生の社会実装型プレゼン大会「第6回 ENAGEED SUMMIT」決勝大会(THE FINAL)を2025年12月13日(土)に開催し、受賞者を決定しました。全国9,333名・37校のエントリーから選出されたファイナリスト10組が、身近な違和感を起点に「企画→検証→実装へ向けた挑戦」を磨き上げ、公開プレゼンテーションに臨みました。

教育現場では、生徒の自己効力感の低下、教員の多忙化・離職といった課題が指摘されています。加えて、総合型選抜の拡大と高校の「総合的な探究の時間」必修化から3年以上が経ち、学びを社会につなげ、外部の第三者視点も取り入れながら対話を通じて深める機会の重要性が高まっています。

本大会では、社会で活躍する大人からの具体的な講評を通じて、生徒の挑戦が肯定され、次の一歩へ向かう循環を育みます。

大会特設サイト:https://www.enageed.jp/summit-2025-final-result

 

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第6回ENAGEED SUMMIT 受賞者・作品

・最優秀賞(ENAGEED賞):熊本県立玉名高等学校附属中学校/斎田悠理菜さん

「夜道を安全に!プロジェクション横断歩道」

夕方〜夜間の見えにくい横断歩道で起きる事故を減らしたいという強い問題意識から出発。

「どうすれば“気づける横断歩道”になるか」を問いに、プロジェクターやLED等を活用した視認性向上のアイデアを構想しました。検討過程では、企業への問い合わせにとどまらず、市役所・警察などにも自ら確認を重ね、実現に向けた条件整理(安全面・運用面・設置面)を前に進めています。

大会後も、関係者との対話や検証を続けながら、現実の街に届く形へ近づけていく“途中”の挑戦です。

 

・優秀賞(-KIZUKI-):高知県立安芸高等学校/筒井夏希さん

「自分でできた!がうれしい子ども靴」

子どもが「自分でできた」と感じられる瞬間が、毎日の自信をつくる——そんな視点から、子ども靴の“履きやすさ”と“自立を後押しする設計”に着目。

家庭や現場の声を丁寧に拾いながら、つまずきやすさ・留め具の扱い・履く動作の難しさなど、見落とされがちな課題を言語化し、改善の方向性を組み立てました。小さな成功体験を日常の中に増やすことで、自己効力感につながる学びの提案です。

 

・優秀賞(-HATSUAN-):三原市立第五中学校/TEAM 3つのD

「自分たちでやりきる防災プロジェクト 正常化バイアスを打ち破れ!」

災害時に起きやすい「自分は大丈夫」という思い込み(正常化バイアス)に向き合い、地域の現実に引き寄せた防災プロジェクト。

地域のリスクや避難行動を自分ごととして捉え直し、調査・検討を重ねながら、周囲を巻き込む形で“行動につながる防災”を探りました。知識の獲得で終わらせず、「備えを動かす」ために何が必要かを問い続けた点が特徴です。

 

・優秀賞(-JITSUGEN-):佐久長聖中学校/2B BAG

「2B BAG」

「忘れ物が多い」「持ち物管理がうまくいかない」という日常の困りごとを出発点に、学びの環境そのものを整えるプロダクトアイデアへ発展。

学校生活の動線や行動のタイミングに目を向け、準備・持ち運び・取り出しまでの“つまずきポイント”を整理しながら、改善の仮説を形にしました。「できなかった」が「できた」に変わる瞬間を、道具で支える提案です。

 

 

開催概要

名称:ENAGEED SUMMIT 2025 THE FINAL
日時:2025年12月13日(土)13:00〜16:30
会場:住友生命保険相互会社 東京本社(東京ミッドタウン八重洲)
形式:会場観覧+オンライン配信
主催:株式会社エナジード
共催:住友生命保険相互会社
対象:ENAGEED導入校の中学生・高校生
内容:決勝進出10校によるプレゼンテーション/審査員講評/表彰/交流企画 など enageed.jp
協賛企業:株式会社オハラ/株式会社グッドパッチ/株式会社三徳/東洋アルミニウム株式会社/株式会社ベルク
審査員(敬称略):住友生命保険相互会社/東急株式会社/株式会社オハラ/株式会社グッドパッチ/株式会社テレビ東京

 

 

 「ENAGEED SUMMIT」とは

ENAGEED SUMMITは、「自己効力感(自分ならできると思える力=自信)」を土台に、日常の違和感を発端に価値仮説を立て、小さく試し、社会へ実装するまでのプロセスを可視化する全国規模のコンテストです。机上の空論ではなく「実際に社会に働きかける経験」を通じて、「自分でも世界は変えられるかもしれない」という手応えを獲得します。 これは、これからの社会に必要な「自律型人材」が生まれるプロセスそのものであり、学校と企業が連携して次世代を育てるプラットフォームとしての役割を担っています。

 

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株式会社エナジードについて

株式会社エナジードは、「誰もが自らの生き方に誇りを持てる社会」の実現を目的とする企業です。
私たちは、その基盤となる「自己効力感」や「主体性」といった非認知能力を、独自のアルゴリズムで可視化・育成するプラットフォームとして提供しています。教育と社会の分断を解消し、学校から企業まで一貫したデータで人の成長を支えることで、日本の人的資本を最大化します。

 

 

 

本件に関するお問い合わせ:

press@enageed.jp(エナジード 広報担当)